TRYCUT2000起動形式


 TRYCUT2000(TRYCUT.EXE)を起動時に、オプション指定すると起動直後の状態を 指定することができます。さらに起動後すぐに結果表示までさせることも可能です。 例えば「X」キーを押してみて下さい ...というようなことができるわけです。
 ある程度業務が定型化されてくれば、以下のオプション指定を利用し、ファイルの 関連付けなどでWindows環境をカスタマイズすることにより操作性を飛躍的に 向上させることができます。
 なお、Windows環境のカスタマイズ方法、ならびに他システムからのTRYCUT2000の起動方法、C++言語などによる起動プログラムの開発テクニック などは、TRYCUTの公式ホームページで詳しく紹介して行きます。

オプション(それぞれ省略可)説   明
/(x,y,cx,cy) 起動時のウィンドウの位置とサイズを指定します。 xとyが左上の位置で,cxとcyがサイズです。ドット単位で指定してください。(新設)
/i 初期設定ファイル名
(拡張子.INIは省略可) 
起動直後に読み込まれる初期設定ファイルを 指定します。
省略時は、"TRYCUT.INI"とみなします。
/t 工具設定ファイル名(,工具番号)
(拡張子.TTLは省略可)
起動直後に読み込まれる工具設定ファイル名を指定します。起動時に設定工具を明示的に指定する場合は、工具設定ファイル名の直後にカンマを 挿入後、工具(マガジン)番号も指定して下さい。
 例:/t ATC.TTL,3
/t 省略時は、初期設定ファイルを参照します。
工具(マガジン)番号省略時は、工具設定ファイルのINI文指定が有効になります。
/c コントローラー定義ファイル名
(拡張子.CTLは省略可)
起動直後に読み込まれるコントローラー定義ファイル名を 指定します。
省略時は、初期設定ファイルを参照します。
/m 機械定義ファイル名
(拡張子.MTLは省略可)
起動直後に読み込まれる機械定義ファイル名を 指定します。省略時は、初期設定ファイルを参照します。
/d 被切削材定義ファイル名(拡張子.DMFは省略可) 又は(xmax,ymax,zmax,xmin,ymin,zmin)
起動直後に読み込まれる被切削材定義ファイル名(拡張子DMF,STL,その他SDKのtrload(TRLOADSUFFIX)で定義された拡張子(新設)、又は2点指示による被切削材を指定します。

 またサブオプションとして、読込直後の「軸振り」や「反転/プレス」に対応しています。

・読込直後の「軸振り」指定(新設)

X軸廻りは、
/dx (中心軸のY座標,中心軸のZ座標,振り角度) ワーク(DMF,STL,,,)名称
Y軸廻りは、
/dy (中心軸のX座標,中心軸のZ座標,振り角度) ワーク(DMF,STL,,,)名称
Z軸廻りは、
/dz (中心軸のX座標,中心軸のZ座標,振り角度) ワーク(STLのみ対応)名称
・読込直後の「反転/プレス」指定(新設)
X方向は、
/dpx DMF名称
Y方向は、
/dpy DMF名称

※「ペンキ部を残す」「ペン番号を残す」「切削方向を残す」の設定を 行うには、/dpxや/dpyの直後に、それぞれ0(残さない)と1(残す)からなる 3ケタで指定して下さい。省略時は残さないとみなします。
例:/dxp101 NIFTY!.DMF

/k 基準形状ファイル名
起動時の基準形状ファイルの指定を行ないます。(新設)
拡張子.DMFは省略可。拡張子DMF,STL,その他SDKのtrload(TRLOADSUFFIX)で定義された拡張子のファイルに対応します。
/o 出力被切削材定義ファイル名
切削処理直後に保存される被切削材定義ファイル名。 /x 実行モードオプションで 2以上の指定を行う場合のみ有効です。
 出力フォーマットは、被切削材定義ファイル名の拡張子+オプション (新設)によって、 以下のように決められます。
 拡張子なし : DMFファイル(拡張子DMF)
 DMF    : DMFファイル(拡張子DMF)
 STL    : STL(テキスト)形式(拡張子STL)
 STL,b   : STL(バイナリ/インテル系)形式(拡張子STL)
 STL,b2   : STL(バイナリ/モトローラ系)形式(拡張子STL)
 WRL    : VRML(多面対出力)形式(拡張子WRL)
 WRL,z   : VRML(格子点出力)形式(拡張子WRL)
 その他   : SDKのtrsave(TRSAVESUFFIX)で定義された拡張子(新設)
/s (x,y,z)
制御点座標値(スタート点)を指定します。
/p (v1,v2)
(v1:被切削材の精度 v2:工具の移動ピッチ)

被切削材の精度と工具の移動ピッチの指定を行います。 ただし /dオプションでDMFファイルを指定した場合は、そのデータには被切削材の 精度は反映されません。
/f (フォントサイズ:整数)

 他言語環境における日本語使用時など、OSや言語環境のパターン によっては文字サイズが不適切になってしまい、大変見にくくなる ことがあります。
/f オプションで強制的に文字サイズを指定できるようにしています。
初期状態は
/f 13
とみなされますが、サイズが小さくなる場合は、
/f 15
などのようにするなどして調整可能です。
/g (最適CPU番号:整数0〜31)

 マルチCPU(Hyper-Threading対応CPU含む)環境において、起動したTRYCUTが 主に使用するCPU番号を指定します。(新設)
 本指定はあくまでもOS(Windows)に優先するCPU番号を知らせるためのもの であり、指定されたCPUがBUSY状態の場合など、実際の処理は他のCPUに充て られることがあります。通常は特に指定しなくてもOS側が最適に割り振ります。 他のアプリケーションが特定のCPUを利用している場合など、特殊なケースで のみ利用して下さい。

 本指定は、マルチCPU環境でのみ有効です。

※CPU番号は、0からの連番です。
Hyper-Threading対応XeonのDUAL環境にて、Windows XP Professional Editiond上で 稼動させる場合は、OSが認識するCPU数が4つになります。この場合は、0〜3のいずれ かの番号を指定することになります。

/v 指定されているNCデータの帳票出力モードを指定します。
/v :帳票を出力します。/x5 /x6 /x7 オプション同時指定時はエディターで 開かれません。また/x3や/x4でもnを追加指定すれば同じくエディターで 開かれないようにできます。(/x 参照)
/v5:/x? オプション(加工処理など)がない場合用で、帳票出力だけ行い結果は 開かれないで終了します。
/v6:最小化されたまま処理される以外は、/v5と同じです。
/x 実行モード
起動直後の実行モードを指定します。
このオプションは、一番最後に指定するファイル名で NCデータを指定しているときのみ有効です。
0 :読み込んだNCデータで、最適な被切削材を定義するか否か の選択ダイアログを表示します。ただし/dオプションで既に被切削材を指定 している場合は無視されます。

1 :読み込んだNCデータで、最適な被切削材を自動的に定義し ます。ただし/dプションで既に被切削材を指定している場合は無視されます。

2 :読み込んだNCデータで、最適な被切削材を自動的に定義し、さらに実加工を 行います。ただし/dオプションで既に被切削材を指定している場合はNCデータ からの自動定義は行われず、指定した被切削材を加工します。

3 or 3f:読み込んだNCデータで、最適な被切削材を自動的に定義し、 さらにスキップ加工を行います。ただし/dオプションで既に被切削材を指定して いる場合はNCデータからの自動定義は行われず、指定した被切削材を加工しま す。
※"3f"指定時は、高速版で処理を実行。
※/v オプションを同時指定している場合など出力ファイル(verify.txtや 突出し長.txtなど)がある時は、"3n"又は"3fn"のようにnを追加指定すると、 自動的に開かれないようにできます。(新設)

4 or 4f or 4s:読み込んだNCデータで、最適な被切削材を自動的に定義し、 さらに加工して結果表示まで行います。ただし/dオプションで既に被切削材を 指定している場合はNCデータからの自動定義は行われず、指定した被切削材を 加工します。
※"4f"指定時は、高速版で処理を実行。
※"4s"指定時は、SDK trsimの処理を起動。(新設)trsimが 複数ある場合は、sの後にs1,s2,s3のように数字を付加して下さい。
※/v オプションを同時指定している場合など出力ファイル(verify.txtや 突出し長.txtなど)がある場合は、"4n"又は"4fn"のようにnを追加指定すると、 自動的に開かれないようにできます。(新設)

5 or 5f or 5s:読み込んだNCデータで、最適な被切削材を自動的に定義し、 さらに加工して結果表示まで行いTRYCUT2000自体を終了します。工具干渉 時のメッセージ用ダイアログは出力されません。通常/o オプション で出力データを指定する場合などで利用します。
 処理後の結果は、"trycut.log"(初期設定ファイル にて格納フォルダを指定可能 省略時は作業フォルダ)というファイルに、干渉 メッセージやその行数などが書き込まれます。 /dオプションで既に被切削材を 指定している場合はNCデータからの自動定義は行われず、指定した被切削材を 加工します。本オプションは、通常バッチファイル(*.BAT)などで利用されることを 想定したものですので、"突出し長.txt"などを出力する場合はエディターで開かれま せん。
※"5f"指定時は、高速版で処理を実行。
※"5s"指定時は、SDK trsimの処理を起動。(新設)trsimが 複数ある場合は、sの後にs1,s2,s3のように数字を付加して下さい。

6 or 6f or 6s:最小化されたまま処理される以外は5と同じ。本オプションも、バッチファイル (*.BAT)などで利用されることを想定したもので、他のウィンドウの邪魔にならない ため、処理中に他のアプリケーション(CAD、ワープロ、ゲームなど)を利用した い場合に適しています。処理の進行状況はプログレスバー表示の有無に関係無く パーセント表示されます。
※"6f"指定時は、高速版で処理を実行。
※"6s"指定時は、SDK trsimの処理を起動。(新設)trsimが 複数ある場合は、sの後にs1,s2,s3のように数字を付加して下さい。

7 :最小化されたまま最適化機能(「加工(R)」−>「加工&最適化NC出力 (O)」)が実行されます。最適化機能のダイアログは表示され ませんので、指定を一時的に変更したい場合などは、専用の 初期設定ファイルを作成し、/iオプションで指定するなどしてください。 本オプションも、バッチファイル(*.BAT)などで利用されることを想定したものです。

on,on2,on3 :
oz,oz2 :
oh,oh2,oh3 :(新規)
最小化した状態でオフセット各種の処理を実行して終了します。これらのオプションを 使用する場合は、/d,/oが同時指定されていることを想定しています。

/xon [OFFSET量]:法線方向に全面オフセット
/xon2 [OFFSET量]:法線方向にペンキ塗装部のみオフセット
/xon3 [OFFSET量]:/xon2の処理で境界部も影響範囲(ボカス)
/xoz [OFFSET量]:Z方向に全面オフセット
/xoz2 [OFFSET量]:Z方向にペンキ塗装部のみオフセット
/xoh [OFFSET量]:水平方向に全面オフセット(新規)
/xoh2 [OFFSET量]:水平方向にペンキ塗装部のみオフセット(新規)
/xoh3 [OFFSET量]:/xoh2の処理で境界部も影響範囲(新規)

ah,al :(新規)
最小化した状態で被切削材のマージ処理を実行して終了します。これらのオプションを 使用する場合は、/d,/oが同時指定されていることを想定しています。

/xah [マージする形状のファイル名]:高いほう優先
/xal [マージする形状のファイル名]:低いほう優先
※マージする形状のファイル名は、拡張子.DMFは省略可。拡張子DMF,STL,その他SDKのtrload(TRLOADSUFFIX)で定義された拡張子のファイルに対応します。

ms,mo :(新規)
最小化した状態で被切削材を移動処理を実行して終了します。これらのオプションを 使用する場合は、/d,/oが同時指定されていることを想定しています。

/xms (x,y,z):指定移動量の移動
/xmo (x,y,z):指定最小位置に移動

r1,r2,r3,r4,r5:(新規)
最小化した状態で回転/ミラー各種の処理を実行して終了します。これらのオプションを 使用する場合は、/d,/oが同時指定されていることを想定しています。

/xr1 :Z軸廻りに90度回転
/xr2 :Z軸廻りに180度回転
/xr3 :Z軸廻りに-90度回転
/xr4 :X方向ミラー
/xr5 :Y方向ミラー

pp,pc,p1c,p2c,p3c,p4c,p5c,p6c,p7c,pac:(新規)
最小化されたまま被切削材のペンキの全面塗りやペンキ、ペン番号のクリアを 行う。これらのオプションを 使用する場合も、/d,/oが同時指定されていることを想定しています。

/xpp ペンキ全面塗り
/xpc ペンキ全面クリア
/xp1c ペン番号1クリア
/xp2c ペン番号2クリア
/xp3c ペン番号3クリア
/xp4c ペン番号4クリア
/xp5c ペン番号5クリア
/xp6c ペン番号6クリア
/xp7c ペン番号7クリア
/xpac ペン番号全てクリア

d[+ or -][差分量][h or n][p or 1〜7](,強調範囲):(新規)
最小化されたまま「差分塗り」機能を実行する。このオプションを 使用する場合も、/d,/o,/kが同時指定されていることが前提です。/kに関しては、 初期設定ファイルの[DMFdata]セクションにて[BASIC MODEL]を指定している場合は省略 可能です。

+:プラス側差分、-:マイナス側差分
h:高さ方向の差分、n:法線方向(距離)の差分
p:ペンキを塗る、1〜7:指定ペン番号色塗る
,強調範囲:省略時は0.0とみなす(新設)

指定例: /xd+0.01np,2.0

ファイル名(必ず一番最後に指定)
拡張子はなくても可。ただし指定したファイルが なければ拡張子.NC が省略されたとみなし.NCを最後に付加してファイルを 探します。
起動直後に読み込むファイル名を指定します。主に経路データが指定されることを想定します。SDKのtrread(TRREADSUFFIX)で定義された拡張子のファイル を指定した場合は、その経路ファイルの読み込み処理(DLL)を実行します。
なお拡張子.DMF .STL .TTL .CTL .MTLの付いた ものは、それぞれの関連ファイルとみなし、専用のオプション(/i /t /c /m /d )で 指定した場合と同等に扱います。ただし既に専用オプション(/i /t /c /m /d )側で 指定されている場合は、そちらを有効にし、この指定は無視されます。
注)各種ファイル名称指定で、そのファイル名の中にブランクが存在するような場合、もしくは その可能性がある場合には、そのファイル名を " (ダブルクォーテーション)でくくって指定して 下さい。

指定例: "C:\Program Files\TRYCUT2000\ATC.TTL"

補足1:それぞれのファイルの検索順は、
・フルパス指定の場合、そのものを検索。
・間接指定されている場合( 例: ..\xxxxxx.DMF や xxx\xxxxxx.CTL )、作業 フォルダ(カレントディレクトリ)からみたファイル位置を検索。
・ファイル名のみ指定されている場合は以下の順に検索。
1) 初期設定ファイルで設定されている Targetフォルダ(省略時は作業フォルダ)下
2) 作業フォルダ下
3) プログラム格納フォルダ下

補足2:/(x,y,cx,cy) /i /t /c /m /d /o /s /p /v /x のそれぞれのオプション指定の順番は 自由です。

<適用例>
"C:\TRYCUT2000\TRYCUT.EXE /x2 /c MAKONO PCMOJI.NC "
 この例では、起動直後にコントローラー定義ファイルを"MAKONO.CTL"にして、 "PCMOJI.NC"というNCデータを読み込み、さらに最適な被切削材を自動定義後、 実加工まで実行するというものです。
 TRYCUT2000のインストール直後で初期設定ファイル(TRYCUT.INI)に 修正がなければ、TRYCUT2000を立ち上げ「Xキー」でこの起動状況を 見ることができます。「Xキー」で起動するときのオプション指定は、 初期設定ファイル内の設定で変更できます。


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