読み取り可能なNCコード


 TRYCUT2000が認識するNCコードは以下です。特に 記述されていないコードは無視されます。

 GコードやMコードからなるNCデータの文法は、日本製のコントロー ラーFANUC,MELDAS,OSP,TOSNUCなどは、 OSPの仕様で一部違いはあるものの大きな差はありません。ただしドイツ製 HEIDENHAINに関しましては、根本的に異なる部分も多いため、 別途こちらで、その違いを説明させておいて いただきます。
★ ()で囲まれたブロックはコメント行とし無視されます。

認識するGコード
G00:位置決め指令
G01:直線補間指令
G02/G03:円弧補間指令
G04:ドウェル指令
G06.2:NURBS補間指令 (FANUC)
G132:NURBS補間指令 (OKUMA/OSP)
G10:補正値と磨耗値のプログラマブルデータ入力
     (詳細はコントローラー定義ファイルで指定するG10MODEを参照)
G15:ワーク座標選択(OSPモード のときのみ有効)
G17/G18/G19:平面指定 (初期状態はG17が指定されています)
G39:コーナー円弧補間(新規)
G40:工具径補正キャンセル
G41/G42:工具径補正指令(補正値の指定はコントローラー定義 ファイルのMEMORY指定を参照)
注意:本バージョンでは、過剰なオフセット量により、2つ以上先の移動情報と 干渉する場合も、アラ−ムは発生させません。参考という観点から切削を強引に行う 仕様にしています。なお、現在普及している一般的なNC制御装置は、ほぼ対応して いると思われますが、ひとつ先の移動情報との干渉は、自動的に除去されます。

注意:一般的に最近のCNC装置において、径補正時干渉除去するための先読み 処理は、その数を指定することが可能になってきています。ただし、その数をあまり 多くすると本来の経路(8の字経路など)が勝手に削除されたりすることもあり、 先読み数は2又は1ぐらいに設定しているのが普通です。
 現行のTRYCUT2000では、この値は1固定になっていて、CNCの シミュレーターの仕様としては不足しています。が、逆に言いますと安全サイドの 結果(TRYCUT2000で食い込んでも実機では食い込まないケースがある)が得られるこ とになります。

G43/G44/G49:工具長補正/キャンセル指令(補正値の指定は コントローラー定義ファイルのMEMORY指定を参照)
OSPモードのときは、G56,G53を 工具長補正ならびにキャンセルコードとみなします。
G50/G51(新規):スケール
G50.1/G51.1(新規):ミラー
G52(新規),G53(新規),G54〜G59:ワーク座標系選択( FANUCモードのときのみ有効。実際の座標系の指定はコントローラー定義ファイルの MEMORY指定 を参照)
G68/G69:座標回転指令(新規)
G71:戻り点指定OSPモードのときのみ有効(新規)
G73/G74/G76/G80〜G89:固定サイクル指令
注意:G73とG83を実加工モードでシミュレーションする場合、一回の切り込み 量(Qコード値)が小さいことによりZ値の移動が90回を超える場合は、効率化の 観点から、最後に一気に最終穴底位置まで切削を行います。
G90/G91:絶対座標値/相対座標値切り換え指令
G92:座標系設定指令
G98/G99:復帰点レベル切り換え指令
G274/G284(新規):固定サイクル指令(OSPモード のときのみ有効)

認識する他のコード
/,/1〜9:オプショナルスキップブロック指令
Dxxx/Hxxx:xxxは1〜999の整数
F:送り速度(直接指令、間接指令)
T:待機工具指定又は工具交換 機械設定ファイルのATC TYPE参照
M00:停止
M01:オプショナルストップ
M06:待機工具に工具交換
註:TコードやM06コードによる工具交換は、Tコードで指定されている工具が 工具設定ファイルで定義されていない場合は無視され ます。
M52:上限レベル復帰モードOSPモードのときのみ有効(新規)
M53:G71による指定点レベル復帰モードOSPモードのときのみ有効(新規)
M54:R点レベル復帰モードOSPモードのときのみ有効(新規)
NCYL:固定サイクル サイクル軸動作なしOSPモードのときのみ有効(新規)


HEIDENHAINモードのときのコード認識処理

 HEIDENHAINに関しましては、根本的に異なるとは言え、G00,G01,G02,G03,G40,G41,G42などの意味合いだけはFANUC系と同じです。
 CTLファイル内で、"PRODUCT=HEIDENHAIN"を指定した場合のNCデータの認識処理は、 以下の点において異なります。

1.G02/G03時のIJK指定値をモーダル値として認識。
2.径補正値に関しては、Dコード指定がないため、各マガジン(工具)番号に対応した D-CODEの値から参照。
ただし値がゼロの場合は、工具径の半分の値を補正値とみなす。
3.サイクル加工に関して現時点においてはG83,G84のみ対応。M99指定部で 実際のサイクル動作を行なう。
4.各行";"コード以降はコメントとみなす。

※HEIDENHAINの対応は、TRYCUT2000において実績は未だ少なく、あくまでも基本的な 部分のみの対応となっています。またHEIDENHAINの場合は、他の設定も強制的に変更 していただく必要があるものもあります。以下に今までのある実績例を列記しておき ます。

CTLファイル内において
EOR行を削除 (←FANUCのように"%"に対応するものがないため)
DECIMAL POINT = NORMAL (←数値が小数点有り無し混在のため)

MTLファイル内において
ATC TYPE = DIRCET (←M06がない場合)


径補正中の垂直移動指令の扱いについて

 指定平面に直交する軸方向だけの移動は、いくら連続していてもかまいません。 (XY平面指定中はZ方向だけの移動)なお、垂直要素群の前後に存在する移動要素 どうしのオフセットが交点をもつ場合は、この交点位置で垂直移動を行ないます。 交点がない場合は、手前の要素の終点のオフセット位置で垂直動作を行ないます。


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