[C言語,C++言語]
C言語やC++言語のコンパイラは、現在Microsoftの提供する
Visual C++(VC++)が最も有名で、市販されているC,C++処理系書籍のほとんど
が、このコンパイラをベースに書かれています。TRYCUT2000もこの環境を利用して
構築しています。
しかし、MicrosoftのVisual C++ Toolkitの一般公開のように、無償で配布されている
コンパイラもあり、今回のような開発環境(DLL開発)としては十分機能を満たすところまでレベル
アップされてきています。その中でも主なものを3つ紹介いたします。
1. Visual C++ Toolkit &
Platform SDK
:Windowsアプリケーション開発者向けコンパイラ
コマンドラインで利用するコンパイラで、新しいWindowsがリリースされる時には、必ずいち早くこれらの環境に
最新のC++のコンパイラが提供されます。当然ですがWindows x64版のコンパイラもC++だけは真っ先にPlatform SDK側で
提供されてきました。このあたりがCやC++言語を推奨する理由でもあります。
リリースされているのは英語版だけです。インストール後スタート
メニューから、Visual C++ Toolkit、もしくはPlatform SDKのx64やIA64のコマンドライン環境を
起動し、例えば、
cl /MD /LD trmod.c [Enter]
のように入力すると、コンパイルと同時にtrmod.dllまで作成されます。
※最新情報として、さらにマイクロソフトからは、GUIを備えた統合開発環境である
Visual Studio 2005 Express Editionも無償
公開されました。評価、学習、ホビーに最適と書かれていますが、この環境も本SDKのDLL作成には十分な機能を
備えています。この中のC++だけインストールしても十分です。
2. Borland C++ Compiler 5.5
:フリーで使えるWin32用コンパイラの決定版
世界中の数100万もの開発者がBorland製コンパイラを利用。12年以上にわたって
改良が繰り返されてきた最も柔軟性や
スケーラビリティのある洗練されたコンパイラ。もうこれで十分と言えます。
インストールもダウンロード(実行形式.EXE)ファイルを実行すれば完了です。
手っ取り早くDLLを作成したい場合は、コマンドラインなどで、
PATH=C:\Borland\Bcc55\bin;%path% [Enter]
のようにパスを指定して、
bcc32 -tWD trmod.c [Enter]
のようにコンパイルすると、trmod.dll(trmodのサンプルの例2) が作成されます。
3. Min-GW(Minimalist GNU For Windows)
:gccをWin32に移植した環境
http://www.mingw.org/にてダウンロードできる"MinGW-x.x.x.exe"でインストール
すると、インストールフォルダ下のbinの下にコンパイラ(gcc)が格納されます。
手っ取り早くDLLを作成したい場合は、コマンドラインなどで、
c:\MinGw\bin\gcc -c trload.cpp [Enter]
c:\MinGw\bin\dllwrap --dllname=trload.dll trload.o [Enter]
のようにコンパイルすると、trload.dll(trloadのサンプル) が作成されます。この例
はc:\MinGw下にインストールされた場合の例です。
※本SDKでは、VC++と上記の2つのコンパイラで作成されたDLLでも動作確認
済みです。
[Delphi]
Delphi(無償版)
個人の使用を前提にしていますが、Delphiも無償配布されています。
生産性と高速性を両立させ常に高い評価を得ている開発ツールで、「Delphi 6 Personal」は、そのエントリー版として提供され、ボーランドのRAD(Rapid Application Development)を使って、Windowsプログラミングを学習できます。
この環境を使って手っ取り早くDLLを作成したい場合は、まずはこの
Delphi 6 Personalをインストールしていただき、
例えばtrmod.dprをどこかのフォルダに
保存し、このtrmod.dprをダブルクリックしてDelphi起動
「Ctrl」+「F9」するだけで trmod.dll
(trmodのサンプルの例2) が trmod.dprと
同一フォルダに作成されます。