DLLとは?


 DLLとは、Dynamic Link Library (ダイナミック・リンク・ライブラリ)の略です。
これはWindowsの重要な機構のひとつですが、アプリケーションが必要に応じて処理を 組み込めるようにする仕組みで、共通処理の共有、機能のモジュール化や 拡張性の向上が促進されることになるものです。実はWindows自体も大部分がDLLで できています。他のOSでも同様の概念はありましたが、Windowsでこの概念が一般化 され大変有名になったと言えます。

 一般的にアプリケーション側からみた場合に、DLLへのアクセス方法は2通りあり、 アプリケーション起動時に必ず指定のDLLを参照する「ロード時ダイナミック リンク」と、DLLの処理を実行する場合にだけ参照する 「実行時ダイナミックリンク」があります。前者は必ず指定のDLLが起動時になければ エラーになります。後者は、その機能の実行時に対象DLLがなければ、実行ができな かったり、アプリケーションの作りによってはエラーにもなります。

 TRYCUT本体側は、基本機能を動作させる上では一切固有のDLLは 必要ありませんが、TRYCUT SDKの機構では、 TRYCUT側に指定名称ルールにのった名前のDLL(例:trsim.dll,trmod1.dll, trmod2.dllなど)を認識させて機能追加する仕組みに しています。DLLを参照するか否かは、これらの名称のDLLが次ぎの順番に検索して 存在する場合に、そのDLLを認識します。

1.TRYCUTインストールフォルダ
2.カレントフォルダ
3.Windowsシステムフォルダ
4.Windowsフォルダ
5.PATH環境文字列中の全フォルダ
※複数のフォルダに存在する場合は、先に見つかったものを優先します。

 基本的には「ロード時ダイナミックリンク」と同様で起動時にDLLにアクセスを 行うのですが、別にDLLがない状態(初期の状態)では動作できないというものではなく、 単に機能が追加されないだけで、あればあったで機能を追加して組み込むという スタイルを取っています。ですから、DLLへのアクセスは 「実行時ダイナミックリンク」と同様の手法を取っていて、使う側からしても 最も自然な機能追加環境になっています。

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