64bit Windows 豆知識


 本ページは、64bit Windows リリース当初(2005年)の状況をベースに構築はじめたものですので、現在では当たり前のことや 少々古い内容になっている部分もあります。もうしばらく残しておきますが、最終的には本ページは削除いたします。

 このページの内容は、以下の環境の方向けに64bit Windowsの概要をまとめたものです。

1. TRYCUT2000を64bit Windowsで利用
2. TRYCUT3000を利用(2006年1月7日Ver1.00リリース)
3. TRYCUT5000(x64版)を利用(2007年3月1日Ver1.00リリース)



1. 現在リリースされているクライアント系64bit Windowsの種類

大きく分けて以下の4種類です。

  • Windows 8/8.1(x64版)
  • Windows 7(x64版)
  • Windows Vista x64 Edition
  • Windows XP Professional x64 Edition(マイクロソフトのサポート期間終了)BR>
    2. 32bitアプリケーションが快適に動作

     これは既存アプリケーションの資産を有効利用するためにも避けられ ない互換性で、64bit Windowsの売り文句になっています。
     32bitアプリケーションであっても、従来の32bit系Windows上より、むしろ 高速に動作すると一般的に言われています。TRYCUT2000に関して弊社内でのテストでは目立った 違いは見られませんが、少なくともOS自体が64bitで書かれていて効率が上がっている分、 アプリケーション側への割り当てを考えると、全ての32bitアプリケーションに とっても好ましい環境と考えて良いでしょう。使い込めば違いが見えてくるのかもしれません。
     64bitOS移行時にインストールが出来ないアプリケーションや動作不良を起こすものに遭遇する ことがあるかもしれませんが、これはほとんどのケースがOSの64bit化とは関係なく、UACに絡む問題の 可能性が高いです。


    3. 32bitアプリケーションの作業エリアが4GBに拡張

     これも64bit Windowsの売り文句です。詳しくはこちらで。


    4. 32bitと値段が同じ

     OS単体の値段はバンドル形式のためわかりませんが、バンドル商品の値段を見ると ほぼ32bit Windowsと同程度と言えます。
     またOSだけでなくPC(CPU)も、今後はほぼ全ての新製品が64bitPC(CPU)となってきますので、差が 無いことになります。


    5. 16bitアプリケーションは動作不可

     これは意外と困る方も多いかもしれません。何気なく32bit Windowsで 使っていたソフトもWindows3.1時代からのものも結構あるものです。あらためて再確認することに なるかもしれません。
     例として、フリーソフトの16bit版TRYCUTは動作不能になります。


    6. Windowsは2つのCPUアーキテクチャーをサポート

     64bit Windowsでは、x64版とIA64版(Itanium系)がサポートされていますが、x64系CPUの圧倒的な普及により、徐々に64bit版 = x64版と 見られるようになってきています。x64版とIA64版の64bitアプリケー ションの実行モジュールは、CPUの命令系統が異なるため全く別物ですが、 双方共に従来の32bitアプリケーションは動作対象になっています。
     IA64系では従来の32bitアプリケーションのもつインストラクション(IA32 命令)を直接実行することが出来ないためにエミュレーション・レイヤーによる オーバーヘッドでかなり遅くなります。そのため、IA64上では従来の32bitアプリ ケーションを動作させることはあまり推奨されていません。

     TRYCUT3000の非公式IA64版も弊社内ではテストを行いましたが、総じてx64版の ほうがIA64版よりレスポンスが良好です。マイクロソフトは、現在サーバー向けのWindowsで のみIA64アーキテクチャーをサポートしていますが、それもWindows Server2008 R2を最後に サポートを終了することになっています。これらのことからTRYCUT3000/5000のIA64版リリー スは行っていません。また弊社も現在はIA64動作環境を保有していません。


    7. 64bitが活かされるアプリケーション

     16bit(Windows3.1)から32bit(Windows95)に移行した時には、電卓ソフトなど一部の 例外を除き、ほとんどのアプリケーションが、その恩恵を大きく受けましたが、64bitへの 移行に関してはどうなのでしょうか? 例えば、テキストエディタでギガバイト単位のファ イルを扱うか否か? 全く扱う可能性がないとも言えませんが、やはり32bit で既に十分になっているアプリケ−ションも多いことでしょう。このような背景は Windows95登場で一気に16bitから32bitに移ってきた状況とは異なるかもしれません。

     では64bitが活かされるアプリケーションは身近にあるのか否か? 現行のCPUやメモリの 実装レベルではまだまだ活かしきれるものではありませんが、身近なところでは加工シミュ レーションをはじめとして、シミュレーション系のアプリケー ションは全てメモリの実装がケタ違いに大きくなりCPUも更に高速化すると飛躍的なメリットを 受けるものと思われます。
     分野を問わずシミュレーションは有限要素に分割して 処理するのが基本です。例えばTRYCUT3000(x64版)では、ワークの精度面での限界がほぼ無くなり ます。広大なメモリ空間の実装を伴う必要がありますが、極端な例でNCの最小設定単位(0.001mm)で シミュレーションさせることも理論上は可能になり、ワーク形状の表現に採用しているZ-MAP構造の 弱点(立壁の誤差など)も見えなくなる可能性もあります。(※理論上TRYCUT2000の約40億倍のメモリ 確保が可能)
     その他、CAD/CAM/CAE、各種検索エンジン、動画処理ソフトなど恩恵を受けると予測される 分野を探せば結構多いものです。ソフトウェア開発者の意欲次第ですが、未解決の分野でも従来では 考えられなかった新しい手法により解決策をもたらしてくれることもあるでしょう。


    8. CPUは全てマルチコア→メニーコア化されてゆく

     64bit化によるメモリ空間の拡大と同時に更なるCPU処理速度の向上が望まれるところです。今後 大手CPUメーカー(Intel,AMD)が提供する64bitCPUの主力は、全てひとつのCPU内に複数のCPU構造を持つ 形態(マルチコア)が普通になってきています。既にショップブランドPCでは クアッド(4つ)コア塔載PCが主流になりつつあります。今後はより一層加速すると予想され、10年後はコアの数が100個くらいまで増えるとの話もあります。

     このような環境を踏まえ、TRYCUT3000(64bit)では、論理CPU数に応じた処理の並列化を 行い、一部機能(オフセットなど)から高速化をはかっています。これらは64bit化に伴う高速化とは 別の高速化(数倍)で、将来的には並列化が可能な機能、もしくは効果が上がる機能は全て対応を検討しています。

    インテル、同社初の デュアルコア・プロセッサを発表(2005年4月19日)
    〜 ムーアの法則の発表から 40 年、デュアルコア時代の幕開け 〜


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