まずは動かしてみましょう


 TRYCUT5000で、実際のNCデータのシミュレーションをするためには、 いろいろと設定を変更する必要があるかとおもいますが、とりあえず、どんなものなの かをお試しいただくことができるようなデータを用意しています。3軸加工用のデータになりますが 一度"NIFTY!.NC"をお試し下さい。また同時5軸加工向けのサンプルを見たい 場合にはDEMOフォルダ内に別途用意しています。


"NIFTY!"の文字を削ってみましょう。
※インストール直後の状態であることが前提です。

1. まずは、NCデータを用意します。

 「NCデータ(N)」(Alt+Nキー)の「選択(S)」から"NIFTY!.NC"を選択してください。

2. 被切削材の定義を行います。

 NCデータのファイルを開く際に、最適な被切削材を定義するか否かを選択する ためのダイアログボックスが表示されますので、“はい”を指示していただければ、 被切削材が画面に描画されます。これは、読み込んだNCデータの、切削送り部座標の 最大最小値を参考にして、自動的に定義したものです。

3.シミュレーションの方法により加工シミュレーションを行います。

 実際のシミュレーションは、「加工(R)」(ALT+Rキー)の 「実加工(R)」で行います。最初に枠を削り、その次に後工程用の穴をあけ、 最後に"NIFTY!"という文字列を切削します。工具に ペン番号が指定されていると切削面を変色させることも できます。 NCデータの指令に従い、加工工程ごとに自動工具交換されるはずです。途中でシミュ レーションを一時ストップしたい場合は"Ctrl"キーで、再開する場合は"G" キーを押して下さい。またいきなり中止したい場合は"ESC"キーを押して下さい。 最後の「!」文字の点を切削しようとするところで、工具が破損してSTOPします。 切削面が一時的に赤く表示されペンキで塗られた状態になります。これは、工具が 早送り(G00)で被切削材にぶつかったためのものです。あらかじめ、この位置に 穴を開けるなどの修正をNCデータに行えば、最後まで正常に切削することができ ます。  表示の拡大・縮小・移動・回転は、マウスの移動操作・ キー操作・コマンドメニューからの指示で行うことができます。

★とにかく早く結果が見たい場合
 このようなアニメーションを見ていても意味がない場合が多いと思われますが、 そのためにも結果だけを見せる機能を用意しています。「C」キーで前の加工をキャンセルし、「実加工(R)」のかわり に、「加工して結果表示(T or F5キー)」を選択してください。 通常「F5」キーを押すと簡単です。このモードが一番高速に結果が得られます。 「スキップ加工(S)」では、NCデータのブロックごとに描画を 行います。「実加工(R)」よりは高速になります。


★同時5軸加工用サンプルデータ

注意:本サンプルNCデータは全て100行以上のNCデータです。実行には正式ライセンスの取得が必要です。

 インストールフォルダ内の"DEMO"というフォルダの中に回転テーブル型の5軸加工機用サンプル データが入っています。回転軸動作を含むシミュレーションを見てみたい場合には、以下の データをお試し下さい。ただし、DEMO1.NCとDEMO2.NCは粗加工用ですので3軸加工になって います。DEMO3.NCとDEMO4.NCは同時5軸加工で球面に文字を彫るデータになっています。
 工具設定ファイルの変更と、被切削材を設置してから、NCデータを順番に選択してシミュレーション させて見て下さい。
・DEMO.TTL --- 工具設定ファイル(TTL)
・DEMO.DME --- 加工前の素材データ(被切削材) 円柱形上
・DEMO1.NC --- 円柱を階段状の球面に加工するNCデータ
・DEMO2.NC --- 綺麗な球面に仕上げするNCデータ
・DEMO3.NC --- "TRYCUT"文字を彫るNCデータ(同時5軸加工)
・DEMO4.NC --- "POWERED BY BROADMINE"文字を彫るNCデータ(同時5軸加工)

 TRYCUT5000は処理の自動化で効果を発揮する強力な起動オプションも実装しています。インストールフォルダ化に 入っている"DEMO_X86.BAT"(32bit版)と"DEMO.BAT"(64bit版) を実行すれば、DEMOフォルダ内にある4つのデータを、色々な実行モードで加工して行きます。1〜2工程 目は最小化して実行されますが、3〜4工程目は画面表示されます。


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