TRYCUTファミリー概要説明


【TRYCUT2000(32bit)】

 現在、多くのユーザーにご愛用いただいている32bit版TRYCUTで信頼度はNo.1で す。Windows95,98,Me,NT,2000,XP,Vista,7,8,8.1,10などWIN32(32bit)系Windowsと64bit系Windows上で、かつ ハードウェアのスペックに依存せず快適に動作します。
 3軸の工作機械にターゲットを絞った大変高速なシミュレータです。かれこれ10年以上、ユーザーか らのフィードバックを反映し、安定度や信頼性が備わってきました。現在でも改善と不具合対策を 継続しています。
 シンプルなデータ構造と、頑なにこだわってきたTRYCUT独自のグラフィック処理、徹底したチューニングに より、アニメーションや計測、その他、コマンドラインオプションの標準実装によるバッチ処理など、様々な 機能において、32bit系シミュレータの中では群を抜いて高速と言えます。

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【TRYCUT3000(64bit)】

 大変、安定したTRYCUT2000(32bit)の処理を継承し64bit化した後継バージョンです。 アドレッシングとインストラクションの64bit化に伴い、32bitのTRYCUT2000より 処理効率が向上。64bitの広大なメモリ空間をサポートするなど、主にメモリ負荷の重い 処理に耐えられる構造になっています。またマルチコアCPUの特性を活かす処理も行なっています。
 加工処理はTRYCUT2000を継承していますが、タスク処理は大幅に改善を加えています。TRYCUT2000に 比べ、CPUの占有率を下げつつも、レスポンスはより向上させています。これはWindows Vista以降のOSの アーキテクチャーにフィットするようにするための対策です。
 もちろんTRYCUT2000の機能は全て備えています。現存する3軸向けシミュレータとしては最速で、今後5軸 版TRYCUT5000が高速化されようとも永久にその立場は変わりません。


【TRYCUT5000(32bit/64bit)】

 回転ヘッドや回転テーブルの対応と機械の定義を厳密にした多軸(5軸など)加工向けシミュ レータです。TRYCUT2000/3000ユーザーからのご要望では最も多いものでしたが、TRYCUT2000/3000の ような3軸処理に特化したワークのデータ構造では実現できないために、データ構造自体を根本的に 改造した専用シミュレータです。
 仕様としてはマシニングの5軸機をベースに構築していますが、3軸や4軸加工機は、もちろんの こと、旋盤も共存する複合加工機への流用も設定によって可能になります。またTスローカッターの 利用や軸振り加工での使用は、NCデータは3軸であってもTRYCUT5000でなければ十分な対応が 行なわれません。精度面でも立ち壁の多い形状に関しては、TRYCUT5000が適していると言えます。
 TRYCUT2000/3000の高速性を越えることはできませんが、それでもなお5軸系シミュレータの中で はNCデータの大きさに依存せず高速な処理が行なえます。なお、TRYCUT5000のライセンス取得環境では TRYCUT3000のライセンスも同時に提供されます。

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【TRYCUT(16bit)】

 16bit版の初代TRYCUTでフリーソフトです。現在はベクター社のライブラリでのみ公開されて います。メンテナンスは既に1996年に凍結されています。Windows3.1と95,98,Me,NT,2000,XP, Server2003などWIN32(32bit)系Windowsでも動作します。ただし64bit系Windows上では動作いた しません。

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